2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2週間待てば安くなる

月の扉 (カッパ・ノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/08/21メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (69件) を見る昨日、ふだん行かない大型書店で買った本。来月文庫落ちするのがわかっているので一瞬迷ったのだが、こ…

女王から王女へ

今出ている「小説新潮」4月号に桜庭一樹の短篇「青年のための推理クラブ」が掲載されているので読んでみた。 最初のページに「ライトノベル界のプリンセス」と書いてあった。

閉鎖空間と死者の数

アイルランドの薔薇 (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/04メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る石持浅海、幻のデビュー長篇だ。なぜ幻かというと、4年前に購入した後、積ん読のままになってい…

ニュースサイトに捕捉される見出しの極意

知っている人にとっては当たり前のことだが、ニュースサイトに捕捉されやすい記事には見出しに一定のパターンがある。だから、そのパターンをうまく掴んで見出しをつければ、100パーセントとは言わないが、かなりの確率でニュースサイトに捕捉されるはずだ。…

七年間の省略

水の迷宮 (カッパノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/10/20メディア: 新書 クリック: 10回この商品を含むブログ (85件) を見る『扉は閉ざされたまま』を読んで非常に感心した*1ので、続けて同じ作者の『水の迷宮』を読むことにした…

感想文についての雑感

一般論としては読書感想文にはロジックはいらない。論証したければしても構わないけれど、ただ「本を読んで自分はこんなふうに感じた」と書くだけでも足りる。 ただし、「これは駄作だ」とか「こんなのは駄目だ」と言いたいのなら、それなりに説得力のあるロ…

眼鏡は、割っちゃえ!! 踏んづけちゃえ!!

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/05/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (268件) を見る長らく積ん読状態だった本。奥付を見ると初刷だった。あちこちの書評や感想文を読ん…

「貴」「志」「川」「線」「あ」「り」「が」「と」「う」

南海電鉄貴志川線が3月末で和歌山電鐵に譲渡されることになり、南海が営業する最後の日曜日である今日、「貴志川線ご利用感謝イベント!」*1が開催された。そこで、このイベントのメインである「貴志川線をめぐるスタンプラリー!」*2に参加することにした。…

パズラーの真髄

第三の時効 (集英社文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/03/17メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 108回この商品を含むブログ (173件) を見る一読して、「これは乱歩だ」と思った。 乱歩といっても、『二銭銅貨』や『陰獣』の作者のこ…

なぜ理由を問う問いへの答えに、「ねばならないのか?」と問い続けるのか?

「で、みちアキはどうするの?」 - なぜ社会は維持されねばならないのか? REVの日記 @Hatena::Diary - なぜキリンの首は伸びなければならないのか? 「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対して「人を殺してよい社会は滅ぶからだ」という回答が…

フェアかアンフェアか

きたろーの本格ミステリ雑感の『五つの時計』の感想文を読むと、『五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉 (創元推理文庫)』に収録された10篇のうち、次の3篇についてアンフェアだという嫌疑がかけられている。 愛に朽ちなん 二ノ宮心中 急行出雲 きたろー氏が…

お茶を濁す

ネタがないわけではなくて、書きたいテーマはいくつかあるのだが、どれも長くなりそうなのですぐには取りかかれない。以下、ワーキングタイトルと概要のみ掲げておく。 日本一が宇宙一である理由 「日本一ライトノベルを売る男」と言われている人がいる。別…

朝の風景

曇天の 朝に車を 走らせば 二羽の烏が 死猫ついばむ「朝」は「あした」と読ませたいところだが、そうすると字余りになってしまうので、やっぱり「あさ」のほうがいいか、というようなことを考えながら職場へ向かった。

芦雪もびっくり!

とらドラ!1 (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/03/09メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 426回この商品を含むブログ (521件) を見る今日は「青春18きっぷ」消化のため、紀勢本線に乗って串本へ行っ…

『桜庭一樹日記』の感想+α

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2006/03/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (51件) を見る桜庭一樹オフィシャルサイト Scheherzade - Home内の日記をまとめて、他の媒体で発…

哲学者と哲学屋の違い

哲学者と哲学屋とでは、同じ問いを発しても考えていることは違っている。 たとえば、哲学者は「人を殺してはいけない」という規範があることに素直に驚き、その謎について考えたいと欲して「なぜ人を殺してはいけないのか」と問う。 対して哲学屋は、予め「…

近づくほど遠ざかる

以前、BUNKAMURAザ・ミュージアム*1でポーラ美術館の印象派コレクション展を見て感動したので、美術館「えき」KYOTO*2でもう一度見てみることにした。*3 不思議なことに、東京では当日券が1300円だったのに京都では900円で、400円の差がある。地価の違いか、…

ネコ耳ってどんなこと?―とっても萌えたいケモノ耳入門

巻頭言−あるネコ耳スキーの魂の叫びより− 世にある獣耳系の小説は、その魅力をきちんと書き表していないと思うのです。耳・尻尾がついてるついていないが、イラストでしかわからないような作品ばかり! 尻尾はふさふさしてなんぼだと思うのですよ。 はじめに…

米澤穂信講演会

DMS公式ホームページ*1 *1:リンク先を見てもらえばわかることだが、「DMS」とは「Doshisha Mystery Seekers」すなわち、同志社大学ミステリ研究会のこと。

絵馬書く美

見出しは、エマ・カークビーの捩りだ。カークビーのことなど知らない人のほうが多いだろうが、案ずるには及ばない。今日はそんな話をするわけではないのだから。 このまえ近くの神社に散歩に行ったときに、とある絵馬を見つけた。【略】その絵馬には、「ここ…

2006年3月15日10時30分現在の奥出雲地方

木次線、出雲横田〜備後落合間は雪のため列車の運転を取り止めています。なお、同区間についてはタクシー等による代替輸送を実施しています。

また出た! 最高傑作

好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! [2006年1月] ほぼ半年ぶり*1の「最高傑作」だ。これは読まねば。 でも近所の本屋はどこも売り切れでまだ入手できていない。 *1:前回の「最高傑作」が何だったかはここを参照のこと。

「「「「「「「自然主義の誤謬」の誤謬」の誤謬」の誤謬」の誤謬」の誤謬」の誤謬

左右の括弧の数が一致していないのは仕様です。 I「君が三次元に興味がないのは正しくない」 僕「どうしてですか?」 I「子供が産めないじゃないか。生物は子孫を残すものだ」 僕「でもそれは自然主義の誤謬ですよ」昔から誤謬だと言われつつも自然主義に惹…

Mein junges Leben hat ein End

やあ、今日はいい天気だ。暑過ぎもせず、寒過ぎもせず、空は快晴、風はそよ風、全くもって絶好のドライブ日和だ。そして、助手席には大好きなあの娘。友達以上恋人未満の関係が長く続いて不安だったけれど、思い切って告白してみれば頬を赤く染めて小声で「…

喰即絶食、食即絶喰

喰いしん坊! 6 (ニチブンコミックス)作者: 土山しげる出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 2006/03/09メディア: コミックこの商品を含むブログ (11件) を見る日本でいちばん面白いマンガにしてリアル・フィクションの極致『喰いしん坊!』も6巻を数えるに至…

殺人現場の遺留品を舐めるのはちょっと勇気がいる行動だと思う

居酒屋舌偵 (ニチブンコミックス)作者: 土山しげる出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 2006/02/16メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る変なタイトルだなぁ……と考え込むこと、およそ5秒。「舌」を「タン」と読ませるつもりらしいということ…

予告されたインターネットの記録

東京猫の散歩と昼寝 - インターネットの将来 あっ、これはやられた!

どこまで逃げても泥臭い世界

アキヤマニア - 僕の考えるブログ文章術 第6回:向上心が低いを読んで何となく違和感を抱いたのだが、その正体がわからずしばらく頭を抱えて考え込み、ようやくその原因がわかった……つもりになった。 それは、 これはフリーター問題になぞらえられる類のも…

恐るべき手がかり

地下室の殺人 世界探偵小説全集 (12)作者: アントニイ・バークリー,佐藤弓生出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 1998/07メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (14件) を見る『最上階の殺人 (Shinjusha mystery)』と内容的には関係はないもの…

たまにはライトなライトノベルを

先輩とぼく (電撃文庫)作者: 沖田雅,日柳こより出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2004/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 91回この商品を含むブログ (74件) を見る何となく手にとった1冊。1巻だけ読んでやめるつもりだったのだけど、予想外に…