2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

地域力の大予言

地域力とは、そもそも阪神淡路大震災の発生に際し、災害に強い地域を形成する上での原動力として神戸市在住のまちづくりプランナー 宮西悠司により提唱された概念である。 【略】 宮西悠司「地域力を高めることがまちづくり−住民の力と市街地整備」(1986)『…

ミステリのフェアプレイの話と結びつくかどうかはわからないけど、いちおう書いておきましょう

クワインはデュエムのテーゼを大幅に拡張した。彼は論文「経験主義の2つのドグマ」の中で、信念の検証に関する全体論を主張する。それによると、われわれの信念の体系は全体としてひとつの網の目をなしていて、けっして個別に外部からの刺激(観察)と相対す…

新潟海燕オフ?

昨日、メモかわりにリンクしておいた もし新潟市でオフ会をひらくなら。 - Something Orange*1のコメント欄をみると、どうやら博物士の中の人の発案によるオフ会が企画中の由。「酔っぱらいが公共の場で醜態を晒すオフ」じゃなければ前向きに検討したいとこ…

『殺人交叉点』の作者は岡田真吉ではないし、版元は創元社ではない

殺人交叉点 (1959年) (Crime club〈第22〉)作者: フレッド・カサック,岡田真吉出版社/メーカー: 創元社発売日: 1959メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見る 参考 殺人交叉点 (創元推理文庫)作者: フレッドカサック,Fred Kassak,平岡敦出版社/メーカー…

フランコの国はフラメンコの国

近所にトーキングヘッズ叢書がやたらと充実しているとんがった書店がある。そこで最新号『幻想少女―わ・た・しの国のアリス (トーキングヘッズ叢書)』が山積みになっていたのでぱらぱとページを繰っていると、「パンズ・ラビリンス」という映画が紹介されてい…

酒は嫌い

もし新潟市でオフ会をひらくなら。 - Something Orange

そろそろ支持者がほぼ皆無の持論を乱暴にブチあげとこうか。

「じゃあ本格って何よ」という議論が手付かずです。 「本格」? 虚辞でしょ。

とりあえず全部読みました

探偵小説の論理学作者: 小森健太朗出版社/メーカー: (株)南雲堂発売日: 2007/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見るこの本を読むのは正直いって辛かった。途中でいったん読むのを中断して2週間ほど放置していた…

ステルス超音速機を隠し持っていてはいけない理由

sirouto2さんは「有力な別解が出てくるまでは、最有力な答えを正解にしておいて問題ありません」とおっしゃいますが、それは違います。叙述トリックを用いたミステリにおいて「最有力な答え」など存在せずすべての別解が同等の有力性を持っているのです。 別…

ラノベ作家と流通と株取引を巡る1%条例に似た話

そしてもし仮に一冊600円だったとしたら、例えば300円が作者、150円ずつが編集と絵師の懐に直接入るような感じに出来たらいいなあとか思います。 物流に携わっている立場からすれば、とりあえず「流通費なめんな」みたいな。 だから、問題はシステ…

ミステリと矛盾と論理学

現代の標準的な論理学では、「SはP、かつ、Sは非P」の場合、Sは存在しないとされます。Sが存在し記述が真の前提なら矛盾になりますが、仮説形成においては矛盾があれば仮説が却下されるだけで、「任意の命題が導出可能」にはなりません。 これが地の文でなく…

米沢牛を食べに米沢に

いま東北旅行中。明日の夜に帰ります。

椰子の実ジュースを飲みに中華街へ

フェアだとかアンフェアだとか、叙述がどうとか倒叙がこうとか、一部の偏狭なミステリファンの間でしか通用しない話につきあうのに飽き飽きしたので、気晴らしのために出かけることにした。 とくにあてもなく山手線に乗っていると、なぜだか急に椰子の実ジュ…

………

読書はつねに後ろめたさとともにありたい、とかそういうことか。 - 地吹雪日記 (2007-10-26)

レトリックの問題ではない

その2に関しては単にレトリック上の問題なのでスルーするとして、その1に関して。 えーと。 本来、倒叙ミステリというものは、犯人側の事情を隠さずに描いて、犯行過程のどこにミスがあったのかを問うタイプのミステリだ。そのような趣向のミステリで犯行過…

2007年8月に奈良県の妊婦が救急搬送された事案の調査委員会の名称に関するコメント

そんな中、平成19年10月5日に「2007年8月奈良県妊婦救急搬送事案調査委員会(第3回)」が開催されています。10月5日に開催して何ゆえ「2007年8月」なのかは理解できませんが、この辺は奈良タイムなのかもしれません。なんと言っても歴史が古いところですか…

『アクロイド殺し』と倒叙ミステリ

何を以ってフェアとするか、および倒叙の魅力 - 雲上四季について2点指摘しておきたいことがある。本当は当該記事のコメント欄に書けばいいのだが、少し長くなるので、ここで書いておく。 その1。 秋山氏は「クリスティの『アクロイド殺し』のときから、十戒…

恵美須町ならよかったのに……

桜庭一樹オフィシャルサイト Scheherzade - Diary 『私の男』発売&サイン会のお知らせ。 有隣堂アトレ恵比寿店(現在サイン会の情報なし)

「ミステリの一戒・一則を考える」に関する覚え書き

出勤前で時間がないので、とりあえず2点のみ。 その1。 現代ミステリに十戒も二十則もいらないのでは - 萌え理論Blogでは、「たった1つの簡略版で十分なのではないか」と書いているので、そこで提示された一戒・一則はミステリがフェアであるための必要十分…

○ンデル係数

エンゲル係数(Engel's coefficient)とは、もちろんご存じのとおり、家計の消費支出に占める飲食費のパーセントのこと。そこで、PIN様が考えた*1 *2ヨンデル係数は、家計支出に占める書籍費のパーセントのこと。 「ヨンデル係数」というより「ツンデル係数…

現代ミステリに必要な、たった一つの冴えたルール

現代ミステリに十戒も二十則もいらないのでは - 萌え理論Blog はてなブックマーク - 現代ミステリに十戒も二十則もいらないのでは - 萌え理論Blog あらゆる文芸ジャンルの中でミステリのみに課せられたルールが「フェアプレイ」だ。このミステリ独特のルール…

誰でもいいから教えてください

「電撃hp」が今出ているvol.50でおしまいになり、今度から「電撃文庫Magazine(仮)」という新雑誌が創刊予定らしい。これをきっかけにライトノベル雑誌について毒を吐く - ウパ日記以降、あちこち*1でラノベ雑誌の意義が話題になっているのだが、概して悲観的…

トンボさん凄いよ!

<『フルメタルパニック!』に感じる不快>の内容を要約してみた。 - バカ小説とメイドさん至上主義なまいじゃー分室 (参考) 『フルメタル・パニック!』に感じる不快。 - Something Orange

閉鎖の温故知新@はてな

テーマ・パーク時代の到来―魅力ある地域創造のニュービジネス作者: 根本祐二出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 1990/03メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見るこの本の冒頭第2段落に次のように書かれている。 皆さんご存じ…

山アラシのジレンマ

「山アラシのジレンマ」*1という言葉をご存じだろうか? ご存じない? じゃあ、ぐぐれ! ぐぐるのが面倒? じゃあ、簡単に説明しておこう。間違いが混じっていてもしらないよ。 むかしむかしあるところに2匹の山アラシがいた。1匹は体が赤かったので赤山アラ…

時代の移り変わり

カウンタの数字がおかしい。12時代は1381なのに、13時代はたった111。こりゃ、ページが落ちていたんだなあ。見れなかったひとがいたら申し訳ない。

本の値段はどう変わったか

予告どおり、消費者物価指数からみた本の値段の変化について書いてみる……つもりだったが、消費者物価指数を作成するために行われる小売物価統計調査の調査品目【エクセルファイル】をみると、書籍類で調査を行っているのはジーニアス英和辞典と岩波新書と新…

本の値段はどう変わったか(予告)

廉価少売の文芸出版界 - 笠井潔 - 副長日誌 - 私的記録 これを見て興味を抱いたので、消費者物価指数を調べてみようと思うのだが、これから仕事なので今は時間がない。 忘れないように予告だけしておく。 ↓このあたりで調べてみるつもり。 消費者物価指数(…

この世には神も仏もないけれどそれでも神に祈りたくなることはある

神よ、話が通じる人に対しては、 説得できる話術をわれらに与えたまえ。話が通じない人に対しては、 説得を諦める潔さを与えたまえ。そして、 話が通じる人と通じない人とを、 見分ける智慧を与えたまえ。

ポアンカレ予想と「失踪」した数学者

つい先ほど、NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者 失踪の謎〜」を見た。数学の難問のひとつポアンカレ予想を証明した天才数学者グリゴリ・ペレリマン博士の謎の「失踪」を扱った番組だ。「失踪」というのはNHKが勝手にそう言って…