2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

物語とは非モテの不在なり

昨日書いたサマーウォーズを見て死にたくなっても、映画の半分を見ていないというわけではない - 一本足の蛸へのブクマ経由で、非モテとは物語の不在なり - [セ]日露アナルファック戦争 大セックル帝国皇帝御坐所を知った。 前掲拙文では物語への参画可能性…

ヴァン・ダインもロナルド・ノックスも小説家

どうでもいい話だけど、ふと書いてみたくなったので書いてみる。 ミステリファンの間では、ヴァン・ダインもロナルド・ノックスもミステリ作家として認知されている。彼らが活躍したのは大昔のことだが、今でも彼らが遺した作品の賞味期限は切れていない。日…

サマーウォーズを見て死にたくなっても、映画の半分を見ていないというわけではない

当初はスルーするつもりだったのだけど、ちょっと困った展開になってきたので、少し考えてみることにした。 ちくちくと現実風味を効かせて来やがるくせに、 気付けば結局、世界を救うのは世界レベルの才能とコネあらばこそ。 そうでなくともオタク部に一輪の…

スローフードとナショナリズム

昨日、『サマーウォーズ』の感想文を書く前に、サマーウォーズ 感想 - Google 検索からリンクを辿って、ざっといくつかの感想文を読んでみたのだが、その中に【A面】犬にかぶらせろ!: 『サマーウォーズ』感想、ヱヴァ新劇場版:破との共通点とかがあった。…

遅ればせながら『サマーウォーズ』をみたので感想文を書くよ

『サマーウォーズ』が公開されたのは8月1日のことで、作中でも8月1日という日付には大きな意味がある。できれば公開初日か、その直後にみておきたかったのだが、諸般の事情でのびのびになってしまい、夏の終わりになってしまった。その間に『サマーウォーズ…

この世でもっとも短い(たぶん)リドルストーリー

「右の道が天国へ通じていて、かつ、私が嘘つきであるか、または、左の道が地獄へ通じていて、かつ、私が正直者であるか、そのどちらかです」と死後の世界の道案内は述べた。さあ、右と左、どっちの道を行く?

高速道路無料化にはいったいいくつの問題があるのか?

asahi.com(朝日新聞社):東日本高速会長「高速無料化に三つの問題」 - 社会 中日新聞:無料化で「2万人失職」 中日本高速会長が問題点4つ指摘:経済(CHUNICHI Web) 前者の記事で挙げられている3つの問題点を箇条書きで示す。 維持管理費が国の予算から安定…

時の流れは残酷だ

大名庭園を楽しむ お江戸歴史探訪 (朝日新書)作者: 安藤優一郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/08/07メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見るまだ「第一章 江戸の仮想空間――将軍様がやって来た――」しか読んでいないのだが…

商店街の人たちは本当に「賑わい」を求めているのだろうか?

よく「賑わいのある歩いて暮らせるまちづくり」などというスローガンを掲げて中心市街地活性化事業を行っているのを見かける*1が、その土地の商売人はどう思っているのだろう、と首を傾げる。 人集めのために金をかけてイベントを仕掛けたところで、集まった…

「廃墟」を「廃虚」と書くのは違和感あるなぁ

と、心霊スポットの廃虚病院 若者殺到で大迷惑 神奈川・厚木(産経新聞) - Yahoo!ニュースを読んで思った。 「嘘言」を「虚言」と書くのもそうだけど、表意文字である漢字を別の意味の漢字で置き換えるのにはいろいろと無理があるように思う。

だまし絵展はもう東京を去りました

Bunkamuraでやっていたのは8月16日まで。明後日から兵庫県立美術館で始まります。

怖ろしくない「中世のロマンス」

小説すばる 2009年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/08/17メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (2件) を見るかつて「世界三大リドル・ストーリー」というものがあった。最初に言い出したのが誰なのかは知らないが…

前向きと空元気は紙一重

泉 正人さんの不動産投資の学校 「できない理由」よりも、「できる理由」を考えよう! 【健美家】不動産投資コラム できない理由<できる理由: 埼玉県さいたま市浦和区北浦和。子供服(OILオイル RECKERSレッカーズ SPANNERスパナー BAJAバハ ミルデベリー …

『狼と香辛料』vs.『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』2009オリコン夏の陣

先週のこと、オリコン発表の売上ランキングを見るとちょっと意外な結果が出ていました。 なんと、「狼と香辛料が電撃文庫内で1位ではなかった」のです。 そして、今週のオリコン書籍順位が発表になりました。 →文庫 週間ランキング-ORICON STYLE ランキング …

十月十日では遅すぎる

時に消えたキミと歪曲の十日間―デイ・トリッパー (徳間デュアル文庫)作者: 梅村崇,縹りん子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/08/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る今日の見出しは『銀河パトロール報告』所収作品か…

「コンパクトシティ」が駄目なら「スローシティ」がある……のか?

日本版スローシティ―地域固有の文化・風土を活かすまちづくり作者: 久繁哲之介出版社/メーカー: 学陽書房発売日: 2008/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 97回この商品を含むブログ (9件) を見る諸般の事情で2時間ほど待たされる用事があり、暇つぶ…

シチからナナへ

バナナのバトル - Log of ROYGBで紹介されている「いたちのたぬき」と「いっぽんでもニンジン」をききくらべてみると、数詞「七(7)」の読み方が違っていることがわかる。それぞれの歌詞の趣向による違いなのか、それともそれぞれの歌の作られた時代におけ…

予約の多い図書を寄贈してください!

・このHPの「予約の多い本」の常連、例えば作家で申しますと、東野圭吾、宮部みゆき、桐野夏生、伊坂幸太郎、石田衣良、真保裕一、恩田陸、海堂尊、角田光代、酒井順子、万城目学、勝間和代(敬称略)のような方々の作品を求めています。 ・最近、お客様か…

時間ループものの隠れた佳作

輪舞曲都市 Ronde‐City (EXノベルズ)作者: 梅村崇,上田信舟出版社/メーカー: エニックス発売日: 2002/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (3件) を見るTVアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』で「エンドレスエイト」が放映されたのを…

2009年夏コミ旅行記(写真つき)

今回の旅行で666枚の写真を撮影した。別に狙って獣の数にしたわけではない。 せっかくだから、その一部を紹介しつつ、思い出話でも。 なお、見出しは「夏コミ旅行記」になっているが、コミケのレポートは多くの人が行っているので、それ以外の話を中心に。会…

横浜美術館でみた2枚の「青春の泉」

昨日、横浜美術館のフランス絵画の19世紀 美をめぐる100年のドラマ アカデミスムか?印象派か?をみにいった。午前10時開場のところ、9時半過ぎに着いたのだが、既に10人くらい並んでいて、開場時には50人くらいの行列になっていたくらいなので、かなり盛況…

湖底に沈む温泉へ

昨日、予定では横浜美術館へ行くことになっていたのだが、急に気が変わって川原湯温泉へ行くことにした。東京から往復とも青春18きっぷ使用、夜には別の用事が入っている、という状況だったので、現地滞在時間はわずか2時間。その間に3つの共同湯をハシゴす…

13は素数だが12には6つの約数がある

十三番目のアリス (電撃文庫)作者: 伏見つかさ,シコルスキー出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/08メディア: 文庫 クリック: 50回この商品を含むブログ (64件) を見る十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫)作者: 伏見つかさ,シコルスキー出版社/メー…

ただいま大井町

今から有明に向かいます。今日は西だけ。

別所温泉立ち寄り湯巡り

上田電鉄別所線に乗って別所温泉へ行った。終点の別所温泉駅の近くに、分社前の上田交通時代に乗ったときにはまだなかった「あいそめ湯」という立ち寄り温泉施設ができているので入ってみたが、絵に描いたような平成温泉だった。 気を取り直して温泉街へ向か…

旅に出ます

探さないでください。

意外と面白い『狼と香辛料 XII』

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2009/08/10メディア: ペーパーバック購入: 9人 クリック: 69回この商品を含むブログ (126件) を見る今回も意外と面白かった。最後まで読めば。 いつもの…

名残りは名残りでも歴史的かな遣いの名残りではない

おお。ホントだ。「KWANSEI GAKUIN」だよ!!歴史的かな遣い(旧かな遣い)の名残りなんだね。知らなかった。 これは間違い。「KWA」が歴史的かな遣い「くゎ」の名残りではなく、歴史的かな遣い「くゎ」が(昔の発音の)名残りなのだから。 関大も関学も英語…

こんな襖は嫌だ!

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人|東京オペラシティアートギャラリー YouTube - 鴻池朋子 展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人 夏コミにあわせて東京に行くが、2日目は会場に行かずにぶらぶらしようと思っている。とりあえず横浜美術館のフラン…

腕白小僧はなぜ「うでがしろい」のか?

「わんぱく」を漢字で書けば「腕白」となる。素直に読めば「うでがしろい」ということだ。でも、「わんぱく」と「うでがしろい」とでは意味が全然違う。ちょっと粗暴なくらいの元気たっぷりな子供は夏の日差しをものともせずにランニング姿で野山を駆け回り…