想像の斜め上

6巻が出たのを機会に、積ん読状態だった4巻と5巻もまとめて読んでみた。
このマンガ、タイトルから想像されるような吸血鬼ものではない。いや、吸血鬼が出てくることは出てくるのだが、血を吸うわけではない。もっとも「血を吸わない吸血鬼」というのは昔の伝承にも結構あるようで、字面から受ける印象ほどには突飛なものではない。世の中には金属でできた木管楽器もあるのだし、品川駅の南には北品川駅がある。
3巻で驚愕の新展開を遂げた後なので4巻以降はややおとなしいが、それでもストーリーの捻れっぷりは健在だ。いったいこの物語はどこに着地するのだろう? いや、そもそも着地可能なのだろうか?