暑くて小説を読む気にならないので、読んだマンガの感想を書こう

Blanの食卓 1 (ガンガンコミックス)

Blanの食卓 1 (ガンガンコミックス)

というわけで、早速読みました。
先月下旬には出ていたはずだが、地元の書店では全然見かけず、昨日大阪の大規模書店で入手した。ここによれば初刷8000部だそうで、いくら1巻目だからといって、これはあんまりだと思うのだがどうだろう。出版不況極まれり。
このマンガ、タイトルだけではジャンル不明だが、オビを見ると「幻想ミステリーコミック」*1と書かれている。「幻想」というのは、自称「天使」がヒロインで、神様とか竜とかが出てくるからだろう。では「ミステリー」のほうはどうかというと……以下、内容に触れます。別にバラされても構わない、という人は続きを読んでください。止めはしません。
第1話「妬心と混濁のオードブル」はダイイングメッセージもの。メッセージの内容とその取り扱われ方の合わせ技で犯人を特定する。厳密にいえば余詰めがありそうだが、登場人物と世界設定の紹介を兼ねた導入部としてはまずまずというところか。
第2話「血涙のランチ」はよくある科学ネタ。さらに結末でそのネタがそのままでは成り立ちにくいということが示されている。これを誠実と見るか、ルーズと見るかは判断に迷うところだ。物語世界そのものは超自然的なものだが、推理の対象となる事件そのものは現実の物理法則の制約のうちにあるのでなければ、推理ものは難しいだろう。
……と思っていると第3話「汚れし旋律のスウィーツ」で早くも路線変更の兆しが見えてきた。ミステリ的なネタとしては、被害者のおかれた状況と関係者の証言との不一致に基づくロジックが主で、これはまあ正統的ではあるのだが、犯人の動機の部分で超自然的な世界設定が関わってくる。新キャラが登場して次回にヒキ。
そして第4話「黙示録のキャセロール」はもはやミステリではなくなっている。設定が設定だけにそのうち異能バトル路線に転向するということは想定の範囲内だが、ちょいと早すぎのような気もする。罪人の魂を食うというブランの能力が今後生かされるのだろうか。
かなり先行き不安な展開になってきて、次巻以降を買うべきかどうかかなり迷っている*2ところだ。これで作画面がもう少し安定していればなぁ。

*1:「幻想」には「ファンタジック」とルビが振られている。

*2:というか、なぜこの本を買ったのかというところから考えてみるべきかもしれない。