少しずつ縮んでいく

JR西日本が終電を早めるそうだ。運転士の体調を理由にしているが、朝日の記事のほうのブクマで何人もの人が疑問を呈しているとおり、これは単なる口実に過ぎないと思われる。要するにコスト削減したいのだろう。JR西日本では、ローカル線で昼間の列車を運休して保守工事を行う(代行バスなし)という大胆なコスト削減*1を実施しているが、今回の終電繰り上げは大阪近郊の通勤路線が対象だ。これはJR西日本という会社の体質があらわれているだけとも考えられるが、むしろ関西経済の衰退ぶりがいよいよ本格的に目に見えるようになってきたと考えるほうが妥当ではないだろうか。
ところで、全然関係ない話だが、昨日、数ヶ月ぶりに梅田にある旭屋書店の本店に行ってびっくりした。以前は1階から8階まで店舗フロアだったのに8階が事務室になっているわ、閉店時刻が繰り上がって21時になっているわ、レジが1,4,7階にしかなくなっているわ、一目でわかるほどしょっぱい状況だった。
で、ちょっと気になって旭屋書店 - Wikipediaを見ると

2007年12月 - ネットダイレクト旭屋書店を閉鎖(オンライン書店市場からの撤退)。
2008年2月 - 近鉄桃山店を閉店。
2008年3月 - 香港ジャスコ店を閉店。
2008年4月 - 銀座店を閉店。
2008年6月 - 水道橋店、イオン高松店、堺プラットプラット店、モレラ岐阜店を閉店。
2008年7月 - 新金岡店を閉店。
2009年1月 - 札幌店を閉店(北海道内からの撤退)。

と書いてあった。
うーん……。

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追記

旭屋書店のことをいろいろ調べているときに、書店労協Webというサイトを発見した。全労連・全国一般労働組合大阪府本部旭屋書店支部全国一般旭屋書店労働組合のページがある。
書店労協Webのトップページや書店労協ニュースバックナンバーをみると、弘栄堂書店労組関係の記事が多く目につく。弘栄堂書店といえば札幌と岡山にあったなぁ、と思ったら、国鉄分割民営化のときにわかれた別会社だそうだ。関東にも弘栄堂書店があったのは知らなかった。
弘栄堂書店の閉店の理由として、文中で何度か「公益財団法人認可」という言葉が用いられているが、これは変だと思った。現在の財団法人鉄道弘済会は昨年12月1日から一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(以下、「法」という。)第40条の規定により一般財団法人となっているが、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第22条の登記を行っていない*2ので、通常の一般財団法人とは異なる「特例財団法人」の扱いを受ける*3。特例財団法人から通常の一般財団法人への移行には法第45条に基づく行政庁の認可が必要だ。一方、特例財団法人は法第44条に基づく行政庁の認定を受けることにより公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第2条による公益財団法人へと移行することもできる。要するに、一般財団法人なら「認可」、公益財団法人なら「認定」なのだから、「公益財団法人認可」という言い方はおかしいのだ。
ああ、またどうでもいい事を書いてしまった。今日はもう寝ます。

*1:JR西日本保守工事に伴う列車運休のお知らせを参照。

*2:調べたわけではないが、まだ一般財団法人の登記を行った法人はほとんどないはず。

*3:解説書の類には、特例財団法人が一般財団法人ではないかのような書き方をしているのをよく見かける。また、後述の公益財団法人も一般財団法人と区別されることが多い。しかし、厳密にいえば、特例財団法人も公益財団法人も一般財団法人のうちだ。なんでこんな紛らわしい用語法を採用したのかは知らないが。