恐ろしき七月馬鹿

本来であればこの日はルガーノ・クァルテットが演奏するはずだったのだが、原発事故の影響で4月時点で早々に来日キャンセル。さすがは環境大国にして永世中立国スイスの弦楽四重奏団らしい、スバラシイ対応であると思いました。まあ怒ろうとは思わないけれど、ヨーロッパの原発が爆発したらこの馬鹿4人はどうするのか知りたいから是非爆発していただきたいぐらいの皮肉な思いは頭をもたげますね。

最初、この文章を読んだとき、来日キャンセルしただけで「馬鹿」呼ばわりはいかがなものかと思ったのだけど、たいていのスイス人は日本語が読めないから実害はないのだろうと読み流していたのだが、今日になって当該記事のコメント欄をみて、慌てて「ルガーノ・クァルテット」で検索して、次のような記事を見つけた。

第一ヴァイオリンが、スイス・イタリア放送管弦楽団のコンサート・マスターのタマス・マイヨルという人で、ハンガリー生まれで、ブダペストのリスト音楽院の出身。

第二ヴァイオリンは、日本フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターでソリストとしても活躍している木野雅之氏。

ヴィオラは、スイス・イタリア放送管弦楽団の奏者でミラノ・ヴェルディ音楽院でも教えているジャンパオロ・グァテリ、イタリア人です。

チェロを弾いているのは、スイス・イタリア放送管弦楽団の首席奏者で、ジュネーヴ音楽院卒業の山下泰資氏、日本人です。

なんと、スイスの弦楽四重奏団なのにスイス人はゼロで、しかもメンバーの半分が日本人だとは。ということは冒頭で引用した文章は、相手が日本語が読めないことを前提に好き放題書いたのではないことになり、全く意味合いが異なることになる。
意外でした。