今年の目標

ここ数年、元日にその年の目標を立てることにしている。ただし、読書に関する目標に限る。なので、この記事のタグも「読書」にすればいいのだが、毎年「雑文」にしているので、今年もそうすることにした。
さて、去年の目標はこういうものだった。

  1. 連城三紀彦の小説を5冊以上読む。
  2. 海外ミステリを20冊以上読む。
  3. 小説でもマンガでもない本を10冊以上読む。

第1の目標は早くも3月に達成し、第2の目標は確か11月に達成した。第3の目標は(当初これがいちばん簡単だと思ったのだが)12月中旬にようやく達成した。小説ばかり集中して読んで、昨年は結局106冊も読んだので、その他の本があまり読めなかったのだ。
ともあれ、すべての目標が達成できる見込みが立った11月末くらいから、来年の目標をどうするか、ということを考えていた。いつもは年始に適当に思いつきで目標を設定しているのだが、考える時間が十分にあると、その分よけいなことばかり考えてしまって、なかなか決められなくなるものだ。たとえば、こんにことを考えた。

  • 本が増えて困るので購入冊数に上限を設けるのはどうか?
  • 積ん読状態を少しでも解消するために、5年以上前に買った本のなかから○冊読む、というような目標はどうか?
  • 連城三紀彦5冊以上という目標が比較的簡単に達成できたので、苦手作家の本を中心に読むのはどうか?
  • 海外物が弱いので、国内物と交互に読むというのはどうか?
  • ミステリばかりに偏っているので、初心にかえって、たとえばSFやファンタジーを集中的に読むのはどうか?
  • 小説を控えてマンガ三昧の1年にしてしまうのはどうか?

どうもしっくりこない。「ふだんの読書傾向から少し逸れるが、あまり大きくは外れない目標」でないと、真面目に取り組む気になれず頓挫してしまうのはわかりきっている。匙加減が難しい。
いろいろ考えてみた結果、「来年(というのは今年のことだが)は長い小説を読む年にしよう」と思い立った。そこで、年末に『模倣犯』と「〈ミレニアム〉三部作」を買ってきた。なぜこの2タイトルかというと、『東西ミステリーベスト100 (文春文庫)』[新版]で取り上げられている作品のうち、国内・海外それぞれの最長作品*1だからだ。文庫版では前者は5冊、後者は6冊もある。
これで今年の目標は決まった。
長い小説(文庫版で2冊以上のもの)を10タイトル以上読む。
先の2タイトルだけで11冊、残りの8タイトルをすべて2巻本としても16冊、あわせて27冊にもあるため、今年の目標はこれ一本で行こうと思う。
なお、ほかに考えているのは、たとえば『日本沈没』『魔界転生』などで、必ずしもミステリに限ってはいない。ただ、昨日『レベッカ』[新版]を買ってきたこともあり、やはりミステリ中心になるのではないかと思う。できれば新旧「東西ミステリーベスト100」の未読本を優先的に読みたいものだ。たしか『飢餓海峡』も文庫版では上下巻だったはず。
もっとも、あまり制約をきつくすると途中で息切れするので、今タイトルを挙げた作品は『模倣犯』と「〈ミレニアム〉三部作」を除き、すべて例示であり、目標には含まないということにしておこう。
さて、読めるや読めざるや?
結果は365日後に!

*1:あとで知人から「『半七捕物帳』も巻数が多いのでは?」と指摘を受けたが、『模倣犯』と比べてどちらのほうがより長いかは調べていない。あれは短篇集なので……。