酩酊

ポルノ産業を本当に潰したければ
人はいま『飲酒運転禁止』とあまりにも軽く言うが、よく考えてみれば、それは酔っぱらいをのけ者にする制度、すなわち、差別である。どうして誰も、この根本的な問題に目を向けないのか。
「交通事故を未然に防止するために〜」と唱える人々の顔からは、酔っぱらいに対する不信と依存が読み取れる。
 不信――酔っぱらいは判断力に乏しいから、云々。仮に「判断力に乏しい」を事実と認めるとしても、「判断力に乏しいから」と「判断する機会を与えない」は必ずしもつながらない。「判断を見守らなければならない」「失敗があったときにサポートしなければならない」とつなげることもできるし、こちらのほうがより望ましい人間関係のように思われる。『飲酒運転禁止』は酔っぱらいに「判断する機会を与えない」。