一本の棒は二つの方角を指す

ポール・アルテの新刊『カーテンの陰の死』が出ていたので買ってきた。
最近海外ミステリが全然読めなくて、年に1冊か2冊程度しか読んでいないのだが、毎年1冊出るアルテは必ず読んでいる。ということは、海外ミステリはほとんどアルテしか読んでいないということになる。
『カーテンの陰の死』のオビを見ると、3年連続No.1最高最強の本格ミステリ、と書かれている。『第四の扉』、『死が招く』そしてツイスト博士シリーズではない異色作『赤い霧』までもが「本格ミステリ・ベスト10」(リンク先は20005年版)の海外部門1位だそうだ。これまで意識していたことはないが、考えてみれば3年連続1位というのは凄いことだ。
ただし、アルテが凄いというのではない。*1

*1:毎回読んでいるくらいだから、決して嫌いではないのだが、本家カーに比べるとどうしても見劣りしてしまう。