図式的な、あまりに図式的な

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

読了……じゃなくて、投了。
西洋音楽千数百年の歴史を新書一冊で語るのだから、例外や特殊事例を大幅にカットした記述にならざるを得ないのは当然のことで、それに文句を言っても仕方がないのだけれど、さすがに「ブランデンブルク協奏曲」が合奏協奏曲だ*1などと言われてしまうと、もう駄目。読み進められない。
というわけで、たぶん筆者が最も語りたかったであろうクラシック音楽の話の前で挫折した。

*1:79ページ。正確にいえば、ここで合奏協奏曲だと言われているのは、「ブランデンブルク協奏曲」のうち第2,4,5番。