あかあかや

明恵上人の歌「あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかあかや あかあかや月」を日経のコラムで知った。なんとまあ、ふざけた歌だろう。
この歌から連想したのが、松尾芭蕉の有名な句「松島や あゝ松島や 松島や」だ。たぶん同じことを考えている人はほかにもいるだろうと思って調べてみると、4件見つかった。

たぶん、これがすべてだということはないだろうが、別にリンク集を作りたいわけでもないので、これくらいにしておこう。
さて、「松島や」は「あかあかや」から影響を受けているのだろうか? 古典文学に詳しい人なら、この問いに即答できるのかもしれないが、そっち方面の知識がほとんどないため、何とも言えない。ただ、この二つの作品には反復が目立つほかにもうひとつの共通点があることに気づいた。
「あかあか」とは「明々」のことだろう。ここには「明恵」の「明」の字が含まれている。「松島や」の「松」は「松尾」の「松」だ。つまり、どちらも作者の名前の一部が織り込まれているのだ。
これは偶然だろうか?

追記

コメント欄で指摘を受けたので調べてみたところ、「松島や」の句は芭蕉の作ではないことが判明した。松島や - Google 検索でトップの芭蕉について−松島というページにはっきりと記載されていたのだ。従って、上の文章のロジックは根本から崩壊することになる。
いつものことながら、あまりにも粗忽なので我ながら呆れてしまった。