たまにはミステリでも

樽 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

樽 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

そろそろライトノベルばかり読むのに飽きてきたので、息抜きにミステリでも読んでみようと思った。そこで、ミカン箱の比較的上部に積んであった『樽』に手をつけることにした。
『樽』は高校生の頃に同級生に貸してもらって読んだことがある。当時は今より貧乏だったので、一度読んだ本を買い直すような贅沢はできなかった。そういうわけで、海外ミステリのオールタイムベスト級の名作*1なのに、手もとに本がなく、読み返したこともない。
去年、ハヤカワ文庫から新訳で『樽』が出たとき、これはいい機会だと思って買ったのだが、その後一年近く放置していた。高校時代には考えられなかった贅沢だ。でも、こんな贅沢うれしくない。
ともあれ、今日から『樽』を再読することにした。今、46ページまで読んだところだ。港で船から陸揚げされた樽の中から女性の死体らしきものが出てきて、警察が動き始めたところだ。この先、いったいどうなるのだろう? 全然覚えていない。非常に楽しみだ。
ところで、偶然だがJunk Landの中の人がクロフツを古本で集めて読破するという難行に挑むそうだ。

*1:ただ、今アンケート調査をして『樽』がベスト10に入るとはちょっと考えにくい。