辞書だけではわからない言葉

某所で「へい死」という言葉を見かけた。「へい死」は辞書には見あたらなかったが「斃死」ならある。行き倒れてのたれ死ぬことだそうだ。

なるほど、そういえば「斃死」の「斃」は「斃れる」とも読む。
だが、グーグルで用例を調べてみると、どうも意味合いが違っているようだ。

ざっと見た限りでは、ほとんどすべてが魚か貝で、稀に陸上動物も出てくるという程度。どうも行き倒れとかのたれ死にという感じではない。
たぶん、「斃死」の字面のうえの意味は辞書のとおりだが、今ではほとんど本来の意味では用いられず、漁業や水産関係の専門語として辛うじて生き残っているということなのだろう。