喰いしん坊たち

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

このタイトルは凄い。
でも、内容はメインタイトルから受けるイメージとは少しずれていて、消費者金融と多重債務者を巡る問題に焦点が当てられている。まあ、これも格差社会問題の一つの側面ではあるので全く的はずれだということはないのだが、ちょっとインパクト重視かな、という気もした。サブタイトルは内容通りなので、誤解する人はあまりいないだろうが。
どろどろとした話が好きな人にはお薦め。
ところで、この本の最後のほうで、金融業界とは別のもう一つの業界にまつわる不気味なエピソードが紹介されている。それは広告業界に関するものだ。広告主にとって不利益な記事だと広告代理店が勝手に判断して、広告主も知らない間にマスコミに圧力をかけているのだという。薄気味悪い話だと思った。