富士見ファンタジア文庫の長期シリーズ書店占拠問題
要約すれば、この文章での富士見ファンタジア文庫*1の商売のまずさについての指摘のポイントは次の2点ということになる*2だろう。
- シリーズの順番や巻数が本を一見しただけではわかりづらい。
- シリーズが長期化して書店の棚の回転が悪くなり、せっかくの資産が活用できていない。
さらにウーパー氏は解決案もいくつか提示している。全部紹介するのはさすがに気がひけるので、興味のある人または職務上必要のある人はじかに上記リンク先を参照していただきたい*3が、上で紹介した問題点1と2に共通する解決策をひとつだけ提示しておこう。パッケージの一新だ。
巻数が一目でわかるようにタイトルに付すとか、ウェブサイトのナビゲーションリンクのように前の巻と次の巻のタイトルを表示するとか、いろいろな方法があるとは思うが、ともあれ最低でもカバーの取り替え、経費に余裕があれば再編集のうえ新刊扱いで出荷するのがいいのではないだろうか。この種のリニューアルは別に目新しいことではなくて、多くの出版社がさまざまなジャンルの本に対して行っていることだ。富士見がそれをやらない理由はない。
……と書いたが、これにはひとつ大きなリスクがあることに気づいた。
リニューアルに伴う旧版引き上げの際に一時的に富士見ファンタジア文庫の棚が空いてしまい、その隙を他レーベルに埋められてしまうという恐れがある。下手をすれば社会思想社の悲劇*4の再来ともなりかねない。
う〜ん。よくわからなくなってきた。みんなの感想(以下略)。