酷評の話

読書感想文系&書評系ウェブサイトでは、ときどき、酷評はどこまで許されるのかという問題が提起される。たいてい、何か「問題事例」があって、それの是非を問うという形で始まる。「問題事例」の書きぶりに人目を惹く要素がある場合、または「問題事例」で取り上げられた作品自体の注目度が高い場合などの特殊要因があれば、一気に多くの論者が参加して大論争となる*1こともあるが、最近はあまりそういうこともないようで、何人かの人が自分の考えを述べて、何となく「酷評自体が絶対にいけないということはないけれど、場合によってはさまざまなトラブルを引き起こすことがあるので注意しましょう」という、なま暖かい共通了解(?)をもってうやむやのうちに終結することが多い。
今回の事例が果たしてどういうふうに推移するのか、その行く末を注目したい……と傍観者ふうに*2まとめておくことにしよう。
ちなみに、酷評についての私見ここで述べたとおり。酷評しても構いませんが、その酷評を酷評される危険は覚悟しましょう。

*1:さらに燃え広がって、下手をすると、いわゆる「炎上」に至ることもある。

*2:というか、実際に傍観者なので。『マテリアルゴースト』シリーズを読んだこともないし。