この世にはケータイ小説が存在する

嘘ではない。ケータイ小説は実在する。この目で見たんだ!
……などと言ってもなかなか信じてもらえないだろう。そりゃそうだ。携帯電話のあの小さな画面で読むための小説などという意味不明な代物が本当にあるとはとても考えられない。ケータイ小説というのは一種のフィクションに違いない。確かに書店に行けばケータイ小説と銘打った本が売られているが、どうみたってあれは紙の本だ。中は見たことがないが、きっとふつうに文字が並んでいるのだろう。携帯電話が仕込まれているわけがない。
そういうわけで、今日の今日までケータイ小説の存在を頭から信じていなかったのだが、今日たまたま乗り合わせた電車で、隣に座っていたOLらしい身なりの女性が携帯電話とにらめっこしていて、別にのぞき見るつもりもなかったのだがふとそちらに目を向けてみたところ、どうも会話文とか地の文とかがずらずらと書かれていて、件の女性は画面をスクロールしていちばん下まで達すると次のページを見ているようだった。内容は「俺」が高校生の女の子に「好きだ、死んでくれ」と告白だか脅迫だかをすると、なぜか彼女は目を潤ませて、「わかった……一緒にスタバへ行こっ!」と答えて、二人で手と手を取りながら夕闇の中を去っていくというもので、何だそりゃと思われる方もいるだろうが、そこまでの展開がわからないのでこれ以上説明しようがないのだ、ごめんよ。
ともあれ、この世にはケータイ小説が存在するということが明らかとなったわけだ。
嘘ではない。ケータイ小説は実在する。この目で見たんだ!

追記

上の文章を読み返してみると無茶苦茶悪文だが、手直ししようとしたところに携帯メールが入って、その内容に驚愕*1しているうちに、だんだんどうてもよくなってきたので、そのままにしておく。

*1:驚愕ポイントは3つ。