千冊読んでやっとファン

どんな言語表現でもある程度は文脈に依存するが、反語や皮肉、揶揄の類は特に文脈依存度が高いので、要注意。
ファンについて今の日本には許可制度も届出制度もない*1ので自称するのは勝手だが、度が過ぎると僭称の誹りを免れないだろう。ファンであるということは、本人の思い入れや意欲といった主観的要因のみで決まるものではないと思う。何冊読めばSFファンか、というのは疑似問題っぽいのであまり検討する気にはならないのだが、それでもさすがに10冊では少なすぎるのではないだろうか。
それはともかく「SFの人」という言い方にはあまり馴染みがない。少し前に「SF者」という言葉があったが、今はどうなっているのだろう? 「SF者」の応用(?)で「ミステリ者」などと言う人もいたが、あまり広まらなかった。この種の言葉は一時的に一部の人々の間でのみ流通してやがて廃れていくものではないかと思う。
「○○の人」といえば、知人にネコ耳スキーがいて、その知人のことをよく仲間内で「耳と尻尾の人」と呼んだりするのだが、「SFの人」とか「ミステリの人」とはちょっとニュアンスが違う。
とりとめもないことを書いてしまった。
まとめ:留保の無い生の肯定を!

*1:少し前まで日本では勝手に探偵を自称してよかったが、先月から届出が必要となった。ファンの自称にも同様の規制がかかることはたぶんないとは思うが、世の中一寸先は闇なので断言はできない。