久しぶりに映画をみた

ザ・マジックアワー』をみた。これは三谷幸喜の第4回監督作品だ。
三谷幸喜の脚本は素晴らしいが、本人が監督した映画はどうも笑いが上滑りするようなところがあって、『ラヂオの時間』と『みんなのいえ』はみたものの、まだ『THE有頂天ホテル』はみていない。『ザ・マジックアワー』もどうしようか迷ったのだが、ここをみて今回は大丈夫そうだと判断し、みることにした。
もっとも印象に残ったのは、市村萬次郎の演技だった。彼が登場すると場の雰囲気が明らかに違ってくる。台詞も少なく、派手な動きもあまりないのに、数多い名スターを食ってしまうような迫力があった。
細かい部分では多少不自然な部分もあったが、舞台装置から意匠まで徹底的に作り込まれた世界に圧倒され、全体としては不満はない。いい映画でした。