『野球殺人事件』のこと

先日、『藤井寺さんと平野くん』を読んで、ふと『野球殺人事件』のことを思い出した。「投手殺人事件」と同時代に書かれた野球を題材にしたミステリで、作者が覆面作家だったことでミステリファンの間ではお馴染み*1の作品だ。

作者の正体は大井廣介とのことだが、ここでは埴谷雄高とされている*2。んー、そういや、埴谷雄高の偽サイン入り『野球殺人事件』が出回ったという事件があったような……?
全然関係ないが、大井廣介 - Wikipediaをみると麻生太郎の親戚だそうで、ちょっとびっくりした。浜尾四郎古川ロッパ兄弟という例もあるので、驚くべきことではないのかもしれないが。

*1:ただしタイトルだけ。現物を読んだことがある人はあまり多くはないと思う。

*2:ここでは埴谷雄高説のほか坂口安吾説も挙げている。