夏にバテるから「夏バテ」って言うんですよ

連日の猛暑でふらふらになっている。
クーラーが苦手なので自室にはクーラーがなく、毎晩寝苦しくて十分な睡眠がとれない。昼は会社でクーラーの冷気の直撃を食らい、骨の髄まで冷え切って痛む。電車やバスに乗ると、車内外の温度差が身にこたえる。
毎年のことだが、今年もすっかり夏バテになってしまった。
夏バテというのは夏にバテるからそう言うのであって、秋にバテれば「秋バテ」、冬にバテれば「冬バテ」ということになるのだろう。どんなに特異な体質の人でも冬に夏バテになることは決してない。これはほとんど論理的真理と言っていいほどだ。しかし、厳密にそうかといえば、議論の余地があるような気もする。夏と冬が同時に来たときにバテれば、夏バテであり、かつ、冬バテでもあるのだから、「冬に夏バテになる」という事態が成立するではないか。このような事態が論理的に成立不可能だというためには、夏と冬が同時に来ることは論理的に不可能だといわなければならないが、果たしてそういえるのかどうか。
それはともかく、猛暑が続くと涼しいところに行きたくなる。手近な場所で涼しいところといえばクーラーのきいているところだが、上で述べたように、クーラーは苦手だ。やっぱり自然の状態で涼しいところがいい。
今頃、北海道に行けば涼しくて快適だろうな、と思う。でも、そう簡単には行けない。極楽トンボ氏がうらやましい。帰ったら灼熱地獄にのたうち回るがいい!
いかんいかん、暑さのせいで頭がショートしかけている。なんとかしなければ。
北海道は無理でも、山に登れば相当涼しい。何年か前にケーブルカーに乗って六甲山に行ったり、ケーブルカーに乗って高野山に行ったときには、下界の熱気が嘘のような涼けさだった。いや「涼けさ」などという日本語はない。そういえば、まだ叡山ケーブル鞍馬寺ケーブルには乗ったことがない。よし、今度乗りに行ってこよう。