ラーメン2題

4月26日の名古屋市長選で市民税の減税を公約の柱に掲げた前民主党衆院議員の河村たかし氏(60)が初当選した。「売り上げが落ちたラーメン屋がするのは値下げだがね。苦しくても民間はそうやっとるわ」。独特の名古屋弁でこう言われると、いささか短絡的にも聞こえるが、その狙いは自治体に真の行財政改革を促すことであり、財政難にあえぐ全国の自治体にも刺激を与える提言と言ってよい。

売り上げが落ちたラーメン屋は讃岐うどん屋に転業すればいいと思うの。たぶん、うどん屋も長くは続かないだろうけれど。

先ほども述べましたが、ITの運用にかかわる人たちの中には、ユーザーからのさまざまな要求に対して、まず真っ先にできない理由を考える人がいます。例えば、ラーメン屋でどうしてもしょうゆラーメンにコーンを入れて食べたくなって、店員さんにお願いしたとしましょう。そのとき、「コーンはみそラーメンに入れるために用意しているもので、しょうゆラーメンには入れられません」とつっけんどんに言われたらどうでしょう? 気長なわたしだったら、取りあえずは店主を呼んでもらいますが、短気な方ならその場でラーメンを食べずに店を出て、もう二度とその店には行かないでしょう。

コーン入りしょうゆラーメンが食べたい客はしょうゆラーメンにコーンを入れてくれる店にいけばいいのだし、コーンをしょうゆラーメンに入れるのが我慢ならない店はそんなことを要求する客を追い出せばいい。「二度とその店には行かない」というのは客にとっても店にとっても最適解だと思われる。