揚餃子があるのに焼餃子がない食堂

食堂、という言葉は幾分古めかしいが、まさに食堂としか言い表しようのない飲食店がある。先日、立ち寄った書店の隣にあった店は、そういう昔ながらの食堂だった。
その店のメニューを見ると

などの料理が書き記されていたが、よく見るとそこに焼餃子がない。
本場中国では水餃子が主流だそうだが、日本では単に餃子といえば焼餃子を指す。その焼餃子がないのに揚餃子があるというのはちょっと解せない。さて、これはどうしたことだろう?
そこで食堂の店員に尋ねてみたところ、次のような回答を得た。
「うちには餃子焼き器がないから一度にあまりたくさん餃子を焼くことができない。5人連れくらいのお客さんが来て、みんな一斉に餃子を注文したら10分以上待たせることになって叱られるから、メニューに焼餃子は載せていないんです」
なるほど、そういう理由だったのか。納得した。