索道

日本めん食文化の一三〇〇年

日本めん食文化の一三〇〇年

索は細い縄のことで、別にたぐり寄せるという意味がある。ために中国ではロープウェーを索道と書く。*1

日本でもロープウェーは索道だろう、と思ったが、案外「索道」という言葉は一般には知られていないのかもしれない。隧道と比べてどちらのほうが一般的だろうか?
ちなみに、上の引用文は「日本最古のめん、さくべい」という章の一節。「さくべい」を漢字で書くと「索餅」となる。麺のことを古くは「餅」と書いたということは常識として知ってはいたが、さくべいという料理のことは初めて知った。
『日本のめん食文化一三〇〇年』は550ページ近い分厚い本で、まだその第一部の途中までしか読んでいないが、ほうとうと団子汁の関係などなかなか興味深く楽しめる。昨年、鉄道乗りつぶしの一環で別府ラクテンチ*2へ行った際に秘宝館の近くで団子汁を食べて「これはほうとうじゃないか?」と思ったことを思い出した。やはりほうとうと団子汁はルーツを同じくする料理だったようだ。

*1:『日本のめん食文化一三〇〇年』57ページから。

*2:去年行ったときには「別府ワンダーラクテンチ」という名前だったが、いつの間にか「ワンダー」が消えている。