ある「カリスマ」の講演

先日、某観光カリスマの講演会に行ったときのこと。その「カリスマ」は、観光による地域振興をテーマに、自分が関わった事例がいかに成功したかを熱く語り、自分が関わっていない事例がいかに失敗したかを面白おかしく語ってみせた。その後、質疑応答の時間になり、聴衆のうち数人がそれぞれ自分の抱えている問題について「カリスマ」の意見を問うた。すると、それぞれの質問に対して、

  1. ほとんど考え込むことなく即座に口を開くが、
  2. 質問に真正面から向き合わずに自分の関わった事例の紹介に強引に結びつけ、
  3. 延々と自慢話をして結局、質問に答えないままおしまいにする。

ということを繰り返した。
なるほど、全国各地で講演会やセミナーを数多くこなしている人は違うものだ、と感心した。
こういう賢しい*1人の真似はなかなかできるものではない。

*1:「さかしい」と読みます。常用漢字表には載っていませんが、覚えておいて損はないでしょう。