今年最初に読んだ本

新年早々あまりめでたくない本を読んでしまった。
もっとも、この本を読み始めたのは昨年12月半ばで、今年に入ってから読んだのは3分の1ほどだ。
この著者の本は『ロマンティックな狂気は存在するか―狂気伝説の解体学』を刊行後すぐに読んだのが最初だ。当時、ハードカバーの本はめったに買わなかった*1のだが、なぜか大枚をはたいて買って読んだ。その時の読後感は今ではもう定かではない。
その後、数冊、新書を読んだはずだが、タイトルも内容も似たような本が多いので、どの本を読んで、どの本は未読なのか、さっぱりわからない。
今日読み終えたこの本も、あと数日経てば内容をすっかり忘れてしまっていることだろう。そう考えるとこの読書は無駄だったということになりそうだが、もとより趣味の読書に有益性を求めても仕方がないので、これはこれでいいのだと思う。また、いつまでもこの本の内容を覚えているようだとまずいのではないかとも思う。要するにそんな本だった。
ところで、ウィキペディアには

春日 武彦(かすが たけひこ、1951年(昭和26年)9月25日 - )とは、日本の精神科医であり、作家として数多くの著書を記述している人物である。

【略】

京都府にて、環境庁の官吏の家庭に生まれる。静岡県立静岡高等学校日本医科大学医学部卒業、同大学院衛生学科修了。医学博士。産婦人科医を6年務めた後、精神科医に転向、東京都立松沢病院勤務、東京都立墨東病院神経科部長などを経て、2007年東京未来大学教授。2009年4月から2010年3月まで特定医療法人社団聖美会 多摩中央病院 院長を務める。また、心理学に関するエッセイや小説も著している。漫画家の吉野朔実歌人穂村弘と親しい。

と書かれているのだが、1951年当時環境庁は存在しなかったので、この記述は変だと思った。どうでもいい話だけど。

*1:今でもできれば買いたくない。