謎の絵本コンクール「ぽんてでるそーにょ」と3人の木村氏

ページの見出しではカタカナで「ポンテデルソーニョ」、ページ内の画像ではひらがなで「ぽんてでるそーにょ」と書いてあって迷うのだが、「ぽんてでるそーにょ」で検索すると地元紙の紹介記事がヒットしたので、この文章ではひらがな表記のほうを採用することにした。
絵本にはあまり関心がなく、絵本業界の事情もよく知らない。絵本コンクールがどのくらいあって、どの賞がもっとも権威があるのか、などとということも当然全く知らない。だが、そういったレベルとは全然別のところで謎の多いコンクールだなぁと思った。
一例を挙げれば、このコンクールの名称がどういう意味なのか全然説明がない。「絵本は子どもと親を結ぶ夢の架け橋です。」と書かれているのがミソで、想像力豊かな人なら「ぽんてでるそーにょ」が「夢の架け橋」という意味だと推測できるかもしれないが、それくらい書いておいてくれてもいいだろうと思う。
また、主催者の「絵本まちづくり会議」という団体(?)もよくわからない。事務局がおかれている有田川町地域交流センターというのはどうやら図書館機能をもった複合施設のようだが、マンガ3万冊を無料で読めるというのは凄い。
さらに不思議なのが、このコンクールの審査員5人のうち3人までが「木村」姓だということだ。絵本に関心のない人間でも知っている、あのきむらゆういちもいるではないか! 最優秀賞の賞金と審査員への謝金のどっちのほうが高いのだろう?
副賞の「年間アトリエ使用権」というのも詳細不明だし、「みかん100kg」というのも気になる。この辺りは有田みかんの産地だから、ということだろうが、100kgというのは多すぎるのではないだろうか。
まあ、それはそうとして、このコンクールの締切までにあと2ヶ月弱あるので、絵心と詩心のある人は力試しをしてみてはいかがだろうか。