侮るなかれ和の心

日本の庭園 - 造景の技術とこころ (中公新書(1810))

日本の庭園 - 造景の技術とこころ (中公新書(1810))

最近、自分でも読書傾向がわからなくなってきた。
この本は、日本庭園についての入門書で、第一章でその歴史を語り、第二章でそれを構成する要素に見られる技とこころについて述べている。
そして、第三章は「日本の名園三十六景」と題されていて、全国の三十六の名園を紹介している。もっとも「全国」とはいえ、最北は岩手県毛越寺庭園で、最多は京都府で十一箇所、とかなり地理的に偏りが見られる。京都に名園が多いのは歴史を考えれば当然だが、東京都の庭園が十箇所も取り上げられていたのは意外だった。
また、専門誌が選ぶ庭園日本一は「足立美術館」 - nikkansports.com > アメリカの日本庭園専門誌で三年連続日本一に選ばれたことで話題になった足立美術館の庭園は取り上げられていないが、著者の意に沿わないところがあったのq@¥4t>
ところで、養老天命反転地などという変な庭園(テーマパーク?)も三十六景の中に入っていて、印象に残った。著者曰く、とにかく想像を絶する迷園であり、たぶん名園として後世に評判が伝えられるだろう。一度は訪れてみたいものだ、と思っていたら、今週のマガジンの「さよなら絶望先生」でも言及されていた。ここって有名なの?