珍祭奇祭は数あれど
- 作者: 杉岡幸徳
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2005/09/16
- メディア: 単行本
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有名な「かなまら祭り」や「田縣豊年祭」もあれば、いかにも怪しい「キリスト祭り」などというものも紹介されている。「キリスト祭り」は青森の例の戸来村で行われているようだが、戸来村のキリスト伝説は昭和初期にでっち上げられたものなので、歴史も伝統もない祭りであることは間違いない。
通読して思ったのは、日本の祭りのしきたりというのは結構いい加減なものだということだ。先祖代々受け継がれたしきたりに基づいて行われているというふうに考えられていることが、実は数十年前に始まったことだったりする。
で、連想したのが宮中の晩餐会。これは必ず洋式だそうだ。神武天皇がナイフとフォークで食事をしたとは考えられない。いや、孝明天皇だってフランス風のテーブルマナーは知らなかっただろう。ルイ14世だって知らなかったのだから。