神栖麗奈の舞い散る時間
- 作者: 御影瑛路
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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強いてアナロジーで語るなら、今回の神栖麗奈はイエスとマリアの一人二役、河合さくらはペテロ、三津井千美はピラトとでも言えるかもしれない。神栖聊爾の役どころはちょっと思い浮かばないし、この構図で当然重要な役割を果たすべきユダが登場しない*1ので、相当いい加減なたとえだが。
ともあれ、人間が妙な思考に取り憑かれてどんどんおかしくなっていくさまはよく描けていたように思う。あとは……もう少し描写を引き締めて短くまとめてほしい。
*1:182ページ最終行から183ページ最初の行にかけて台詞が出てくる名無しの人物をユダに当てはめることはできるかもしれないが、かなり無理っぽい。