セミとキリギリス


自分は誰よりもバイオリンを愛しているし、深く理解している――セミはそう思っていましたが、お祭りで開かれる演奏会のメンバーには選ばれませんでした。自分が評価されないのは偽物のせいだと考えたセミは、キリギリスの演奏をバイオリンじゃないと断言し、メンバーを決めた甲虫たちを中傷しましたが、カブトムシに「おまえの言葉は捏造と偏見に満ちたもので、本来ならば相手にする価値もないが、さすがに腹に据えかねた」とばかりに一蹴されてしまいました(←今ここまで)。*1
セミが登場する有名な寓話といえば、イソップの「アリとセミ」だ。ただし、日本ではセミのかわりにキリギリスを主人公にしたバージョンのほうがよく知られている。このあたりの事情については「アリとキリギリス」は「アリとセミ」だった | Excite エキサイト : ニュースを参照のこと。
もちろん上の引用文は「セミもキリギリスも等価だ」と主張しているわけではないが、そんな誤読もまた楽しい。

*1:この文章そのものは1/15付の日記からの引用だが、フレーム内ページであり、またすぐに過去ログ行きになってファイル名が変わってしまうため、メインのURIにリンクしておく。