狼はどこだ

金と香辛料―中世における実業家の誕生

金と香辛料―中世における実業家の誕生

奇特な方の計算によれば、この本を読了するのは九月頭になるそうだ。

そういうわけで、九月頭に発表される「類似品にご注意!」という感想文を待って、安眠練炭さんに励ましのお便りを送りましょう。安眠練炭さんの感想文が読めるのは、一本足の蛸だけ!

え、来月の電撃文庫新刊発売日にアップする予定なんですか? あはは、ご冗談を。

む、むきーっ!
読んでやるっ。何が何でも来月の電撃文庫新刊発売日までに読み切ってやる。そして「好きな同盟は?」と訊かれたら*1ロンバルディア同盟」と答えるんだ。
でも、これ、ほんとに読みにくい。
たとえば、今読んでいる163ページに次のような一節がある。

直接広告を禁じること、顧客を引きつける行為をそれ自体悪として否認することはたしかに可能だ。だが実際には、お得意の注意を引いたり、独自のブランド・イメージをよく見せたりすることを自らに禁じる者は誰もいない。また誰一人として信用を吹き込まないでは済まされないだろう。従ってあらゆる手段を使って結構なのであり、間接広告は経済外的な競合の妥協も甘んじて受け入れるのである。
「それ自体悪として否認する」とか「自らに禁じる」とか、ぎくしゃくした表現が多い。さらに「信用を吹き込まない」とか「経済外的な競合の妥協」とか、前後の文脈から意味を察するのが難しい言い回しもあり、書いてあることがすんなりと頭に入ってこない。
要するに、悪文なのだ。
でも、ネタのためには多少の犠牲はやむを得ない。何とか読み切るため、今日からしばらく日記の更新を中断して『金と香辛料』読破に全力を集中する*2ことにする。ああ、この文章を書く時間すらもったいない。
では皆さん、さようなら。無事『金と香辛料』を読み終えたら戻ってきます。

*1:誰も訊きませんって。

*2:ただし、気軽に持ち運びできる本ではないので、通勤時には文庫本を読む。今読んでいるのは『お留守バンシー〈2〉 (電撃文庫)』で、その次は『火目の巫女〈巻ノ2〉 (電撃文庫)』を読む予定。