おすすめの小説を教えてください

知人から次のようなメールが届いた。


この年*1にしてなんですが、
ライトノベルというんだかミステリーというんだか
とりあえずその類の本に興味を持ちました。
小市民シリーズ以降、5日間で6冊読破。


米澤穂信 春季限定いちごタルト事件*2 ★★★★☆
米澤穂信 夏季限定トロピカルパフェ事件*3 ★★★★☆
光原百合 遠い約束 ★★★☆☆
米澤穂信 氷菓 ★★☆☆☆
米澤穂信 愚者のエンドロール ★★☆☆☆
宮脇俊三 殺意の風景(光文社文庫版)*4 ★★★☆☆
桜庭一樹 荒野の恋 一部 ★★★★★
桜庭一樹 荒野の恋 二部 ★★★★★
黒田研二 カンニング少女 未読
新城カズマ ライトノベル「超」入門 未読
若竹七海 ぼくのミステリな日常 読書中
光原百合 18の夏 未読

とりあえず手元で読んだ、読もうとしているのは上のようなものです。
***のサイト*5をパラパラ見ながら次の獲物を探しているんですが、
本屋に行っても山ほど積んであるのでどれを手にとっていいのか分からずじまい。

できれば、上の傾向を見た上でオススメがあれば教えて下さい。
(除く魔法物・イヤーボーン*6系)
この週末、元栗原電鉄*7東武新宿特急*8を攻めるつもりなので、
そのお供にでも持っていきたいと考えているので……

とりあえず
少女には向かない職業
※ゴシックシリーズ
※すたんだっぷ風太くん!

が気になります。特に3つ目。*9
どれぐらいのラノベ中毒者なら手を出すべきなのでしょうか。*10

上のリストで目立つのは小市民シリーズと古典部シリーズとの評価の差だ。どちらも似たようなものだと思うのだが、件の知人にとっては星2つ分の違いがあったのだろう。それ以外はサンプルが少なすぎて何とも言えない。『遠い約束』と『殺意の風景』が同点と言われてもなぁ。
荒野の恋』が一、二部とも最高点なので、とりあえず桜庭一樹の作品を薦めるのが筋かと思うのだが、さすがに『すたんだっぷ風太くん!』は薦められないし、『GOSICK』はやや傾向が違う。旅行のお供ということなら『少女には向かない職業』より『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』か『推定少女』あたりか……というようなことも考えたのだが、どうもうまくまとまらない。
そこで「これなんかどうだろう」という心当たりのある方は、ぜひコメント欄に書き込んでください。条件は次のとおりです。

  • 魔法物が駄目ということは、たぶん超常現象を扱ったバトルものなども苦手だと思うので、なるべく日常もので。
  • 知人は確か「マリみて」は読んでいるはずなので、それは除いてください。
  • 今週末の旅行に持って行く本なので、新刊書店で簡単に入手できるものでお願いします。
  • 期限は26日(金)の夕方くらいまで。本の選択が終了したようです。皆さんどうも有難うございました。

*1:まあ、それなりの年齢です。

*2:正しくは『春期限定いちごタルト事件

*3:正しくは『夏期限定トロピカルパフェ事件

*4:なんでこれだけ版元を明示しているのかよくわからない。初版本または新潮文庫版と特に大きな違いはないと思うのだが……。

*5:個人情報に関わるので伏せ字にしておく。要するに今あなたが見ているこの日記のことです。

*6:「イヤーボーン」というのは、確か『サルまん』に出てきた言葉だったと思う。ヒロインが悪者に襲われて絶体絶命の危機に瀕したとき「イヤー」と叫ぶとそれがきっかけで秘められた超能力が開花して悪者の頭が「ボーン」と吹っ飛ぶ、というような陳腐なストーリーのことだった、はず。

*7:くりはら田園鉄道のこと。近々廃線予定。

*8:JR東日本東武鉄道を相互乗り入れする特急。今年3月のダイヤ改正で新設された。

*9:なぜ?

*10:いや、ラノベ中毒者なら手を出すというものでは……。ラノベ系のサイトを巡回しても、ほとんど読んでいる人いないし。というか、これ、そもそも小説じゃないから。