少女には向かない小説

粗筋をごく簡単に説明するなら「富豪の老人の気まぐれで遺産を相続することになった心優しい貧乏娘と、本来の相続人である心のねじくれた金持ち娘との命を賭けた闘争の物語」ということになるだろうか。金持ち娘があの手この手で貧乏娘を殺そうとするが、なぜか謎の怪人*1が都合良く現れて謀略を封じ込めてしまうのが愉快だ。「これは本格か?」などと考え込まずに、さらっと流し読みするのが吉。まあ、そんなこと考える人はいないだろうが。

*1:ただし、読者にとっては正体はバレバレ。まるで『人生の阿呆』のようだ。