限りなく本を愛す


長門の認識処理能力は通常の人間のそれを遥かに超えている。しかるに長門は読書を人間と同じように1ページずつめくって行っている。長門なら本に触れずとも瞬時に内容を認識処理し物語を把握できるはずなのに。なんとなれば長門は読書をこよなく愛しているからに他ならない。1ページ、1ページ愛でるように、読み終わるのを惜しみながら長門は書淫にふけるのだ。