宇宙一たこ焼きを売る男は小躍りするか?


惑星の内部には、たこ型の宇宙人がいるのかもしれない。

何か、巨大なたこ焼きが亜光速で宇宙を移動しているのを想像したら笑いが込み上げてきた。

この発想は面白い。小説のネタになるのではきないだろうか。
たとえば、こんなストーリーはどうだろう。

西暦200×年、大阪は道頓堀に天才たこ焼き職人が現れた。彼は瞬く間にたこ焼き業界の勢力地図を塗り替え、「日本一たこ焼きを売る男」と称するようになる。さらに彼は海外にも手を伸ばし、「世界一たこ焼きを売る男」となった。
そこまでならよかったのだが、慢心したたこ焼き職人はとうとう「宇宙一たこ焼きを売る男」と自称した。もはや全宇宙に敵なし、と思ったのだが、これが大きな間違いだった。小惑星「たこ焼き」のことを失念していたのだ。
ある日、大阪の空をたこ焼き型UFOが埋め尽くした。そして、強烈な光が天王寺公園に降り注ぎ、その光の中を地上に降り立つ無数のたこ、いやたこ型宇宙人。「地球のミナサン、コンニチハ。ワタシタチハ、小惑星『タコ焼キ』カラ『タコ焼キ王座宇宙一』ノ座ヲ賭ケタ勝負ノタメニヤッテ来マシタ」
宇宙人の侵略に対して、地球防衛軍は無力だった。いくら攻撃しても彼らは決して死なないのだ。つまり富士見不死身なのだ。仕方がないので、後はたこ焼き職人と宇宙人の間でケリをつけてもらうこととなった。たこ焼き職人が勝てば、「宇宙一たこ焼きを売る男」の称号はそのままだが、もし負けたら彼は不死身の一団に拉致され、ある日忽然と姿を消すことになる。
世紀の決戦の行く末はいかに?
そして、たこ焼き職人の運命は?

……えー、自分で書く気はさらさらないので、このアイディアを使いたい人がいれば譲ります。