萌えない巫女に燃えはあるか?

というわけで、これがクイズの答え。この本が出てすぐのとき書店で見かけたことがあるのだが、ちょうど旅行に出るところで荷物が重く、また当座読む本は確保していたので一旦見送っていた。その後、「さてそろそろ買おうか」と思ったら全然見あたらなくなっていて焦った。さすがGA文庫、「ポリフォニカ文庫」と言われるだけあって、既刊の棚には「新曲奏界ポリフォニカ」シリーズ以外の本がほとんどない。と、感心してばかりはいられない。書店に立ち寄るたびにGA文庫の棚をざっと見て*1「ああ、ここにもなかったか……」と肩を落としてつぶやくのであった。
(つづく)
ようやく本を入手して、早速読み始めることにした。作者は『ぼくのご主人様!? (富士見ミステリー文庫)』の鷹野祐希だ。メイド萌えを期待して読んだ人には評判があまりよくなかったが、お話としてはしっかり書けていて非常に面白かった。今度はカバー絵や口絵など*2を見た感じだと巫女もののようだが、まさか巫女さん萌え小説ではないだろう。さてさて。
わくわくどきどき。
読みます読みます読んでます。
あっ、死んじゃった。なんてひどいことをするんだ。
おのれ、ゆるさないぞぉ。ぷんぷん。
よし、反撃だ! 行け!
あ、あれ? ここで終わり? 全然締めくくりになっていないよ。
どうもこれは大河物語のプロローグのようだ。現段階ではいいとも悪いとも評価できない。
困った。
長い小説は苦手だ。すぐに続刊が出てくれればいいのだが、しばらく間を置いてしまうと登場人物の名前や属性を忘れてしまって、続きを読むのが辛くなる。早く続きが出ればいいのだけど……GAだし……続刊が出る前に(自粛)ということも考えられる。う〜ん。
まあ、今から気にしても仕方がないので、気長に待つことにしますか。
最後に一つ疑問を。
○○○○の惨殺死体はいったい誰がどうやって片づけたのだろう? 放っておいたら警察沙汰になってしまうと思うのだが。いや、無事に死体を隠しても、○○○○がいなくなったという事実は隠しようもないし、続いて××××も姿をくらましているのだから、これはかなり大事だ。異能バトル伝奇小説に警察が出てきては興ざめなので出しようがないのだが、かといってこの設定だと警察が介入しないのは不自然だ。本筋とは関係ないものの、ちょっと気になった。

*1:たいてい一段しかないのでざっと見るだけで足りるのがちょっと悲しい。

*2:絵師は水上カオリなので、美麗かつ不穏な空気が漂っていて、まさに絶妙。