読んではいけない

野性時代 045 (KADOKAWA文芸MOOK 46)

野性時代 045 (KADOKAWA文芸MOOK 46)

米澤穂信の〈古典部〉シリーズ隔月連載最終回「やるべきことなら手短に」を読んだ。
んー、これは読むべきではなかった。
理由は簡単。書いてはいけないことが書いてあるからだ。
「大罪を犯す」のときにも余計なことが書いてあって少し不愉快になったが、二回目ともなると単なる不注意ではすまされない。
「ミステリがわかっていない」
そう断言してもいいだろう。
野性時代」を買ってきて「さあ、これから『やるべきことなら手短に』を読むぞ!」と思っている人がいたなら、悪いことは言わないから読むのを直ちにやめることをお勧めする。9月に短篇集が出る予定だそうだから、それまで待ったほうがいい。
もし、どうしても待てないならタイトルページ*1はなるべく見ないようにして、いきなり本文から読むといいだろう。そうすれば、ミステリがわかっていない人*2が書いた余計な紹介文を読まずにすむので。

*1:270ページ

*2:たぶん編集者だと思う。