キーワードでつながる他人の記録

Q氏の日記で「○○○○」というキーワードを見かけて、「そういえばこのキーワード、数日前にL氏の日記でも見かけたなぁ」と思ってL氏の日記の過去ログを再度見に行くと、どうもQ氏の日記で書かれていることと話が繋がっているようだ。「○○○○」という言葉は別に特殊なものではないが、今の時期はあまり使われないので、偶然とは考えにくい。ということは、Q氏とL氏の間には何らかの意思疎通があったことになる。しかし、当人どうしはおそらく意図的にそのことを隠している。
さて、このような場合に、全く無関係の第三者が、Q氏とL氏の関係を暴露してしまっていいものだろうか? 裏情報のリークでもなんでもOK、というスタンスの人なら、全然問題ないと考えるだろう。Q氏の日記もL氏の日記も一般に公開されているのだから、そもそも裏情報ですらない。
逆に、本人が隠そうとしていると合理的に推測できる事柄については仮に公表された情報から誰でも推察可能な範囲であっても一切触れるべきではない、という立場の人もいるだろう。それはそれで節度のある態度だ。
では、自分だったらどうするか? ちょっと考えてみたが、うまく整理できない。
実は、これまでに何度か複数のサイトの記事を並べて引用したりリンクしたりして、それぞれ単独で閲覧したのではわからない繋がりを明らかにしたことがある。繋がりを予め知っていてやったのなら裏情報の暴露だが、自分で気づいたやったのなら単なる推測の表明に過ぎないので基本的には問題ないはずだと考えてのことだが、こと個人情報の話にその原則を無造作に当てはめていいものかどうか。
とりあえず、今回このようなことを考えるに至ったきっかけとなった件については、下手に取り上げると火の粉が飛んでくるおそれがあるので「Q氏」「L氏」と名前を伏せて*1これだけ読んだのでは誰の日記について言及しているのかわからないようにしたが、そういう生臭い事情のあるなしとは別に、できれば一定のポリシーを決めたいものだと思う。
それにしても「○○○○」というたかが4文字のキーワードで秘密がばれるのだから、はてなダイアリーというのは怖いツールだ。人のふり見て我がふり直せ。軽い雑文を書くときでも、言葉の選び方には注意することにしたい。

*1:もちろんこれは名前の頭文字ですらない。