一つの文章に二つの問題が隠されている

一読して、はっとさせられた。ウパ日記は毎日読んでいるが、中の人がこんなことを考えているとは思いもよらなかった。いつもテンションが高くて楽しそうだ、という程度にしか思っていなかったのだ。
ここで提起されている問題*1を他の人はどう捉えているのだろう。この記事に言及しているところをいくつか見て回った。

……ん?
なんか変だと思って、もう一度元記事を読み返してみた。なるほど、確かにライトノベル読者と作者の距離についての問題も提起されている。みんなの関心がそちらに向いているのは当然だ。
でも、この記事にはもうひとつ別の問題が扱われている。

ボクの住む街では無いのに、彼の住む街ではイベントが開催される。

ここではっきりと示されているのは、地域間格差の問題だ。
インターネットが普及したので、ネット環境さえ整っていれば、基本的にどんな情報も等しく入手できることが可能になった。だが、そのことが、ネット以外の環境に地域間格差があることをいっそう際だたせるようになってしまった。これを「問題」とみるか、「単なる事実」とみるかは考え方次第だけれど。

*1:問題提起のつもりで書いた文章かどうかということはともかくとして。