「嫁」も「婿」もおんなへん

最近、「××は俺の嫁」というフレーズをよく見かける。なんで「妻」ではなくて「嫁」なのか。そこには何か理由があるのではないかと思うが、よくわからない。フェミニズム系の人なら、「『妻』は『夫』と対等だが、『嫁』には男に従属するというニュアンスがあるから」と説明するのかもしれない。
そんなことを漫然と考えているうちに、ふと気づいたのが見出しの件。「嫁」の意味は最近かなり変わってしまった*1が、少なくとも「嫁」と呼ばれる人が女であることに違いはない。一方、「婿」は昔からずっと男だ。なのにどうしておんなへんなのだろうか?
「女」は三画、「男」は七画で、「女」のほうが書きやすい。そこで、家族関係を表す言葉にはおんなへんが多いというのはわかる。「婚」も「姻」もおんなへんだ。でも、男を表す漢字にまでおんなへんを用いるのはなんか変だ。もしかしたら「婿」は中国では別の意味の漢字だったのだろうか?

*1:本来の意味だと「××は俺の嫁」は「××は俺の息子の妻」ということになるだろう。家族構成によっては「××は俺の孫の妻」ということもあるかもしれない。