友達とか友人とかがわからない

さっき教室で盛大にゲロ吐いたまとめサイトを最初から最後まで読み終えて、一息ついたところでふと気になってこの日記の過去ログを「友達」と「友人」でそれぞれ検索してみたところ、引用文やたとえ話などを別にすれば、たった1件、つまり1人しか引っかからないことに気がついた。しかも高校時代の話だ。
もともと友達が多いほうだとは思っていないが、それでもさすがに1人しか友達がいないということもないと思うのだが、どうも「友達」とか「友人」という言葉を無意識のうちに避けているようだ。そのかわりに「知人」なら多数ヒットする。
無意識にやっていることだから、自分でも理由はよくわからないのだが、強いてこじつけるとすれば、友達/友人につきものの裏切りを恐れる気持ちがあるせいだろう。むろん、ただの知人を裏切る/知人に裏切られるということもあるわけだが、知人の場合には裏切りによって知人でなくなるということはないが、友達/友人の場合には裏切りによって友達/友人でなくなることはしばしばあるわけで、そこが大きな違いではないかと思う。
ほかにも、友達/友人の場合には「真の/うわべだけの」という修飾語をつけることができるが、「真の知人」とか「うわべだけの知人」などとは言わないという違いもある。打算で付き合おうが、利用したりされたりするだけの関係だろうが、知人は知人だ。いちいち、「今、目の前の相手を目的として尊重しているのか、それとも手段として用いているだけなのか」などと自問しなくてすむのは気が楽だ。
高校時代の交友関係は実質的にはもう終わっているから気兼ねがないが、今も続いている関係については先の見えない不安定さが気になって「友達」とか「友人」という言葉が使えないのだとすると、相当な臆病者だということになるだろう。あるいは、対人関係の維持や発展に努力しない物臭者ということになるかもしれない。