メディアミックスするとベタになる

県庁の星

県庁の星

「なぜ今頃」という気もするのだが、たまたま図書館で見かけて何となく手にとり、そのまま弾みで館内で読み終えてしまったのだから仕方がない。読みやすくて面白かった。
マンガ版は何冊か立ち読みしたことがあるが、ヒロインの年齢がかなり違っていた。原作では40代半ばで20歳の息子がいるが、マンガ版では30歳そこそこで息子は小学生だ。映画版は見ていないが、そっちではさらに年齢が若返って名前も変えられているらしい。
メディアミックス展開で、より大衆的な媒体に移植されると、恋愛のようなベタな要素を入れざるを得ないということなのか。あとは、視覚的に若い女性のほうが映えるという意味あいもあるのかもしれない。以前、福本伸行かわぐちかいじの『生存』を実写ドラマ化したのを見たら、原作の中年刑事が若い女刑事になっていて違和感を抱いたことを思い出した。
んーと、それだけ。