嵐の山荘vs.嵐の孤島vs.吹雪の山荘

雲上四季 - クローズド・サークルの別称が面白かったので、ちょっと考えてみた。

ついでに「吹雪の孤島」も検索してみたが、さすがにこれはあまりなかった。
山荘と孤島を対にするなら「吹雪の山荘/嵐の孤島」というのがバランスがいいのだけれど、一つだけ挙げるならやっぱり「嵐の山荘」かな、という気がする。孤島は孤島であるというだけで閉鎖空間なので、上に「嵐の」と修飾語をつけなくても「孤島もの」というだけで用が足りるのだし。
ところで、最近「雪密室」という言葉がわりと普通に使われている*1が、法月綸太郎の『雪密室』が発表される前にはこの言葉を見聞きした記憶がない。以前は「足跡のない殺人」という言い方が一般的だった。「雪密室」という言葉が法月綸太郎の造語かどうかは知らないが、『雪密室』がこの言葉を広めるきっかけとなったことは確かだろう。
では、「嵐の孤島」が躍進(?)したのは何がきっかけだったのだろう? まさか「孤島症候群」のせいというわけではないと思うのだが……いや、案外その「まさか」か?

*1:ミステリファンの間だけの話だが。