現実逃避

こうやってネットの海を漂っていると、ときどき現実逃避したくなることがある。たとえば「ネットの世界は本当の世界じゃないんだ。本当の自分は誰とも話をせずに、自分の部屋にひきこもって、ぶつぶつと独り言を言いながらパソコンのキーボードを叩いているに違いない」とか。
このような妄想に浸っていると、不用意な発言で物議を醸して、日記が炎上する危険がある。そうでなくても、他人の信頼を失ったり、敬遠されたりすることもあるのだから、十分気をつけなければならない。
逃避の誘惑は甘い。だが、ネットの厳しい現実から目を逸らさず、「本当の世界」などというものに心動かされてはならないのだ。自戒を込めて強調しておきたい。