現実は人の数だけある、というわけではない

現実繋がりでもうひとつ
これは前にも書いたことがあると思うが、気にせずにもう一度書く。
よく「現実は人の数だけある」などと言う人がいるが、そういう言辞を見聞きすると、その考えの足りなさに唖然とする。
現実は人の数だけあるって?
その「人の数」は現実にいる人に限るのだろうか、それとも現実にいない人も含めるのだろうか?
「現実は、現実にいる人の数だけある」などと真顔で主張する人の気がしれない。それに比べれば、「現実は、現実にいる人と現実にはいない人を合わせた数だけある」のほうが多少は気が利いている。でもまあ、どちらにしても、まともに取り上げる値打ちもない主張だ。
だって、現実に個数などないのだから。