海事

先日、正式呼称と便宜上の呼称という文章で「海事にも軍事にも全く縁がないので憶測だけれど」と書いたところ、某氏から「『海事』は『海自(海上自衛隊)』の誤記では?」と言われた。そういえば、「海事」という言葉は日常生活でも新聞や雑誌などでもあまり見かけないような気がする。「軍事」という言葉は軍事関係者でなくても知っているが、「海事」のほうは海事関係者以外にはあまり馴染みがないのではないか。
じゃあ、いったいこの言葉はどこで知ったのだろう? 自問してみると、どうも博物館の類型のひとつとしての海事博物館を通じて覚えたのではないかと思う。これまでに行ったことのある海事博物館は、なにわの海の時空館船の科学館海の科学館だけで、どれも館名に「海事」は入っていないが、たぶん展示品か何かで見たのだろう。あるいは、まだ行ったことはないが、大和ミュージアムの正式名称が「呉市海事歴史科学館」だということが記憶の片隅に残っていたのかもしれない。調べてみると、神戸大学海事博物館という施設があるらしい。全然知らなかった。機会があれば一度行ってみたいものだ。
ところで、「自然史」という言葉は世間一般ではどの程度認知されているものだろうか? あまり知られていないとすれば、不用意に使うと「自然誌」の誤記だと思われる*1かもしれない。ちょっと気になった。

*1:さすがに「自然死」の間違いだと思われることはないだろう。