久しぶりに美少女文庫を読んだ

プリンセスは委員長! (美少女文庫)

プリンセスは委員長! (美少女文庫)

生徒会長はボクのくノ一 (美少女文庫)

生徒会長はボクのくノ一 (美少女文庫)

昨日「しばらく集中してミステリを読んでみようかと思っている」と書いたが、やっぱり集中力が持続しなかった。
で、美少女文庫を2冊読んだ。確か今年になってからは初めてのはず。
先日、「わかつきひかる青橋由高に続く美少女文庫第三の看板作家は誰か?」というような話を某氏としていたときに、みかづき紅月上原りょうの名前が挙がった。で、とりあえず近所の書店にあった本を買ってきて読んでみた。みかづき紅月は以前2冊ほど読んだことがあるが、上原りょうはこれが初読のはず。
タイトルからわかるとおり、どちらも2つの属性をもつ女性がヒロインとなっている。ただ、委員長とか生徒会長というのはあまり大きなウェイトを占めているわけではなく、プリンセスやくノ一のほうに重点が置かれている。
現代の日本の学園にプリンセスとかくノ一とかが現れるというのは考えてみればおかしな話だ。いや、別にそう深く考えなくても相当異様な設定ではないかと思う。うん、現代学園異様だ。でも美少女文庫ではさほど違和感がない。言い換えればあまりインパクトもない。
どちらもそれなりによく書けていて面白く読めたのだが、できればもう一工夫ほしかった。鬼畜系から完全撤退し、偉大なるマンネリズムの道を歩みつつある美少女文庫のラインナップの中ではあまり癖のあるプロットやモチーフを導入するのは難しいのかもしれないが……。