久しぶりに美少女文庫を読んだ
- 作者: みかづき紅月
- 出版社/メーカー: フランス書院
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 上原りょう
- 出版社/メーカー: フランス書院
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 文庫
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で、美少女文庫を2冊読んだ。確か今年になってからは初めてのはず。
先日、「わかつきひかる、青橋由高に続く美少女文庫第三の看板作家は誰か?」というような話を某氏としていたときに、みかづき紅月と上原りょうの名前が挙がった。で、とりあえず近所の書店にあった本を買ってきて読んでみた。みかづき紅月は以前2冊ほど読んだことがあるが、上原りょうはこれが初読のはず。
タイトルからわかるとおり、どちらも2つの属性をもつ女性がヒロインとなっている。ただ、委員長とか生徒会長というのはあまり大きなウェイトを占めているわけではなく、プリンセスやくノ一のほうに重点が置かれている。
現代の日本の学園にプリンセスとかくノ一とかが現れるというのは考えてみればおかしな話だ。いや、別にそう深く考えなくても相当異様な設定ではないかと思う。うん、現代学園異様だ。でも美少女文庫ではさほど違和感がない。言い換えればあまりインパクトもない。
どちらもそれなりによく書けていて面白く読めたのだが、できればもう一工夫ほしかった。鬼畜系から完全撤退し、偉大なるマンネリズムの道を歩みつつある美少女文庫のラインナップの中ではあまり癖のあるプロットやモチーフを導入するのは難しいのかもしれないが……。