スルーするスルース

往年の名画「探偵スルース」はみたことがない。タイトルを間違えて「スールス」だと思いこんでいたくらいだ。ちなみに、「スールス」で検索するとS U R U C E 美容院スールス株式会社 スールスがひっかかった。
さて、この「探偵スールス」もとい「探偵スルース」のリメイク版「SLEUTH」が公開されたので、何となくふらふらと見に行った。二転三転するトリッキーなサスペンスを期待してのことだ。でも、その期待は半分くらいしか叶えられなかった。途中までは非常に面白かったのだが、中盤以降、どろどろとした大人の生臭い世界が全面に出て、知的な捻りがやや弱くなったのだ。「探偵スルース」の粗筋を最後まで紹介しているページ【閲覧注意】をみると、どうもかなりいじっているようだ。元はもっと子供っぽいドタバタがあったようだが、すっかり大人の心理劇に姿を変えてしまっている。うーん。
「探偵スルース」でマイロ・ティンドル役を演じたマイケル・ケインが今回はアンドリュー・ワイク役に回っているというのはなかなか興味深かった。旧「ドラえもん」でのび太のママの声をあてた小原乃梨子が新「ドラえもん」ではのび太役を演じたようなものか。あ、これは逆か。
まあ、予備知識なしにみればそこそこ面白い映画だとは思うので、心と時間とお金に余裕がある方はどうぞ。